Scent Marketingとは?香りを「芳香」から「ブランド体験」へ
Scent Marketingとは何か。空間を良い香りにするだけではなく、香りを顧客体験やブランドづくりに活用する考え方を紹介します。

ホテルや店舗に入ったとき、まだ何もしていないのに「心地いい」「落ち着く」「なんとなくこの場所が好き」と感じることがあります。
その印象をつくっているのは、内装や照明、音楽だけではありません。
目には見えない「香り」も、空間の印象をつくる大切な要素のひとつです。
香りを単に空間を良い匂いにするためのものではなく、顧客体験やブランドづくりに活用する考え方を、Scent Marketing(セントマーケティング)と呼びます。
「良い香りを置くこと」とは少し違う
空間にディフューザーを置き、良い香りを漂わせる。
もちろん、それだけでも空間の印象は変わります。
ただ、Scent Marketingで大切なのは、最初から「どの香りにするか」を考えないことです。
まず考えるのは、
この場所でお客様にどのような体験をしてほしいのか。
落ち着いて過ごしてほしいのか。
非日常を感じてほしいのか。
清潔感や安心感を持ってほしいのか。
その場所らしさを帰った後まで覚えていてほしいのか。
目指す体験が違えば選ぶ香りも変わります。
さらに、同じ香りでも、入口なのかロビーなのか客室なのかによって受け取られ方は変わります。香りの強さや稼働する時間帯も同じです。
Remniaでは、香りそのものを選ぶだけではなく、「何を、どこで、どれくらい香らせるか」まで含めて空間を設計することが重要だと考えています。
香りは、場所の記憶と結びつく
ふとした香りから、昔訪れた場所や人との記憶がよみがえった経験はないでしょうか。
香りは、私たちの感情や記憶と深く関わっています。
だからこそ、空間における香りもその場にいる瞬間だけのものではありません。
ホテルで感じた香り。
旅先で過ごした時間。
そこで交わした会話や見た景色。
そうした体験と香りが重なることで、「あの場所らしさ」として記憶に残っていきます。
ブランドを表現する方法というと、ロゴや内装、写真、音楽などが先に思い浮かびます。
香りもそのひとつです。
目には見えませんが、その場所の世界観を伝えることができます。
ただ香らせればいいわけではない
一方で、香りは強ければ良いというものでもありません。
その空間と合っていない香りや、強すぎる香りは、むしろ居心地を悪くしてしまうこともあります。
大切なのは
「良い香りかどうか」だけで判断しないこと。
どんな場所なのか。
誰が訪れるのか。
どんな時間を過ごしてほしいのか。
そのブランドがどのように見られたいのか。
こうした条件を踏まえながら、香りを決めていく必要があります。
内装や照明を決めるときと同じように、香りも空間全体の中で考える。
そうすることで、香りは単なる芳香ではなく、その場所の体験を支えるものになります。
導入して終わりにしない
香りは目に見えないため、実際にお客様がどう感じているのかを把握することも簡単ではありません。
だからこそ、導入した後の反応を見ることも大切です。
Remniaでは、空間のコンセプトや客層を踏まえて香りを選び、機器の設置位置や濃度、稼働時間まで設計します。
そのうえで、導入後も口コミやお客様の声を確認しながら、必要に応じて運用を見直していきます。
香りを置いて終わりではなく
設計し、届け、反応を見ながら磨いていく。
そこまで含めて、空間の香りを考えています。
香りを、空間体験のひとつに
Scent Marketingという言葉だけを見ると、少し難しく聞こえるかもしれません。
ただ、考え方はシンプルです。
香りそのものを目的にするのではなく、
その場所でどんな時間を過ごしてほしいのか。
そこから香りを考えること。
内装や照明、音楽と同じように、香りも空間を構成するひとつの要素として設計する。
Remniaは、香りを「なんとなく良いもの」で終わらせず、その場所らしさをつくり、記憶に残る体験につなげていきたいと考えています。
